英語版ゲームの買い方
そもそも、海外版のゲームってどうやって入手すればいいの?
を簡単にまとめてみました。北米版を前提にしています。
物理版を入手
物理版(Physical Copy)は日本にある輸入店で買うか、海外の通販サイトで買ってInternational Shippingしてもらう方法があります。
海外ストアで買う
Amazon.comにはInternational Shippingのページがあり、ここからVideo Gamesカテゴリを選択して買うことができます。ただし日本で買うのと違って郵送料はかさみますし、到着にも時間がかかります。
www.amazon.com
以下のPlay Asiaという通販サイトも有名どころです。価格も日本円で出してくれるので親切です。
https://www.play-asia.com
デジタル版を入手
慣れたらこちらのほうが楽です。
といったストアからソフトをDLします。ざっくり以下手順で行います。
北米ストアのアカウントをつくる
それぞれの北米ストアでアカウントをつくります。やり方自体は、ぐぐれば色々出てきます。
グレーゾーンなのでいきなりアカウント停止されるリスクは確かにありますが、Playstation Storeについては上の人(Shu Yoshida)が「日米のアカウント両方持ってる」と自ら発言していたこともあり、容認されている感があります(とはいえ自己責任にはなりますが)。
なお映画などのビデオコンテンツは米国のクレカがないと買えないようになっていて、一段階厳しいチェックが入っています。
プリペイドカードを購入し、残高にチャージする
いつも以下のサイトで買っています。
maximuscards.com
買いたいストアのカードを選び、クレカで決済すると、メールで残高追加用コードがすぐ送られてきます。
それを各種ストアで入力します。(PS StoreであればAdd Wallet Fund→Use Prepaid Card)
このサイトはもう20回以上利用していますが、コードが来ないといったトラブルは1回も経験していません。
買う
あとは普通に買うだけです。DLで本体に落ちてきます。
注意点
PS4/PSVita/iPhone/iPadはリージョンロックがないため、日本で買った本体で輸入版ソフトを遊ぶことがきますし、北米ストアからDLもできます。(Vitaはアカウント切り替えが面倒なので、DLは実質北米ストア専用機になりますが)
ただし3DS、WiiUはリージョンロックがあるので、北米版ソフトを遊ぶには北米版本体が必要になります。
(おまけ)もっと気軽な方法
以上は「日本で売ってない海外版ゲームを入手するにはどうするか」という観点でしたが、「英語でゲームがやりたい」という観点ではもっと簡単な方法があります。
スマホアプリは日本ストアで買ってもスマホ本体の言語設定が英語の場合、言語も自動で英語になるものが多いです(そういうアプリはレビュー記事の言語欄にも「本体の言語設定に準ずる」と記載してます)。
とくにFFシリーズは全部そうなので、スマホでFFアプリを買うのが簡単です。
あるいは、以下のようなソフトは日本版でも言語切り替え機能がもとからついてるので、これらを選ぶのも手です。
- ポケットモンスター X / Y (言語は最初に1回だけ決める)
- ポケットモンスター オメガルビー / アルファサファイア(言語は最初に1回だけ決める)
- ブレイブリーデフォルト フォーザシークウェル(テキスト・ボイスともにいつでも自由に日本語英語を変更可能)
- 逆転裁判123 成歩堂セレクション(章ごとに日本語英語どちらのバージョンでやるか選べる)
英語のJRPG Podcasts
Podcastは日本だとそこまで浸透してないけど、欧米ではけっこう盛り上がっていて、ニッチな分野の専門Podcastもたくさんある。
「JRPG好きのためのPodcast」もたくさんあって、楽しく聞けて英語のリスニングの勉強にももってこい。
というわけで、いくつか個人的なおすすめを紹介。
海外の人がJRPGについて熱く語っているのを聞くと、日本のコンテンツが世界中の人の心を掴んでるんだなーと実感できてうれしい。
とくにおすすめ
8-4 Play
東京にある「8-4」というゲームのローカライズをしている会社のスタッフがやってるPodcast。
テイルズ、モンハン、ゼノブレイド、ワイルドアームズなど有名な作品に多数携わってるもよう。
基本的には、テンション高めの外人たちが日本のゲームや最新のニュースについてノリノリで語る系の内容。
和気藹々で面白いし、何より日本とゲームがほんとに好きなんだなーというのが伝わってくる。
彼らは日本語もわかるだけに東京ゲームショウの最新情報とか、日本先行のニュースもキャッチアップしてるのもよい。
月に2回くらい更新。
Axe of the Blood God
Axe Of The Blood God archive | USgamer
USGamerという欧州の有名ゲームニュースサイトが提供している数々のPodcastのうちのひとつ。
題名はなんだこりゃだけど、JRPGの話題が主流。
ここのホストのKat Baileyという女性の方(USgamerのライター)は、ほかのPodcastと違ってものすごく落ち着いたテンションでアンニュイなかんじを醸し出してるのが面白い。
だいたいは誰かゲストと2人で話してる。最近出たJRPGの話題が多いけど、スーファミの頃のJRPGをひとつとりあげてひたすら語るなんて形式もあり。
週1回更新。
Icicle Disaster
Icicle Disaster - JRPG Podcast and Opinions
個人でやってるこじんまりとしたJRPG専門Podcast。
JRPG好きが1人でひたすら語る系の内容、むかしのゲームのレビューとかが多いかな。
派手さはないけどなんか好きという、これぞまさにPodcastの良さだよなあと思う。
不定期更新。
おすすめ
Final Fantasy & Kingdom Hearts Union
名前のとおり、ひたすらFFとキングダムハーツについて話すPodcast。
ネタがないときは「もしもキングダムハーツ3でこんなことができたらどうする?」など、仮定の話でもひたすらしゃべりまくるという・・・よくやるよなあと感心する。
週1回更新。
Random Encounter
RPG FanというRPG専門のニュースサイトがやっているPodcast。
最新のニュースの話題など。Skype中心だけに、ちょっとばかし音質悪めかも(それが逆にリスニングの練習にはいいかもしれないけど)。
月1〜2回くらい更新。
Official Playstation Blogcast
Playstationの公式ブログのPodcast。
ときどき新情報が公開されたり(PS2 on PS4の新作はここで出ることが多い)、開発者がゲストに出てくれたりする。
PSで新しく出る新作の話題が中心。
週1回更新。
Kinda Funny Gamecast
FFXVの発表会の司会もしてた、元IGNのGreg MillerやTim Gettysなどがホストしている有名なPodcast。
Playstation系の話題に特化した「PS I Love You XOXO」もあり。
週1回更新。
Star Ocean: Integrity and Faithlessness(スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness)
Platform | PS4 |
---|---|
Text | 英語 |
Voice | 英語 |
Launch date | 2016.6.28(NA) 2016.3.31(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★★☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★☆ |
スターオーシャンの7年ぶりの新作。
有名シリーズだけどPS4/Vita世代で過去作ができず、英語でやりたいのになーと思ってたところにまさかの続編が出た。
ところがDay 1(発売日購入)しようと思ってたのに、まさかの日本でも海外でも評判かイマイチもいう・・・。
60ドルで買うのはちょっと躊躇われたので半額セールを待って購入。
さぞがっかりするかなーと思ってたら、意外と普通に面白い。
もちろん移動がだるいとか会話が飛ばせないとか減点要素はたくさんあるけど、綺麗な画とか戦闘やクエストを繰り返してちょっとずつスキルが解放される楽しみとか、英語もわかりやすいしちゃんと喋ってくれるし、少なくとも30ドルだったらぜんぜんありかなと。
たぶん、限られた予算でどこを注力するかっていう観点でつくったけど、そもそももうちょっと予算かけないとユーザーの高いハードルは超えられなかったって状況だと勝手に推察。
ストーリーが短いというのも不評みたいだけど、社会人的にはむしろ長すぎないほうがちょうどよいね。
Dragon Quest VII(ドラゴンクエスト7)
Platform | 3DS |
---|---|
Text | 英語 |
Voice | なし |
Launch date | 2016.9.15(NA) 2013.2.7(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★★☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★☆ |
3年半ごしにやっと出た、海外版の3DS版ドラクエ7。
スマホ版がとっくにあるとはいえ8の3DS版も来年出てくれるし、きっと今後でるドラクエ11やそれ以外のタイトルもそれほど待たずに海外版だしてくれるんじゃないかと期待させてくれる(今回の売り上げ次第なところもあるかもしれないけど・・・)。
PS版と比べてグラフィックが3Dになり、石版レーダーやこれまでのストーリーのおさらい機能などの便利機能もいろいろ追加された。
とはいえ100時間クラスのボリュームは変わらずなので、膨大な英語テキストを浴びることうけあい。
ドラクエらしく人ごとや島ごとの方言もそれぞれあって、違う意味で苦戦する島もあったり。
操作自体は快適だし、ぶあつい洋書を読み切るような達成感を味わいたいならおすすめ。
海外で3DS版ドラクエ7が出るまで
9/16に海外で3DS版ドラクエ7が発売される。
日本で出たのが2013年2月だから、3年半経ってのローカライズ版リリースという、最近だと珍しいパターン。
先日シアトルで行われたゲームイベントPAX West 2016で、リリースまでの経緯について語るセッションがあったのでビデオを共有(日本語+英語)。
これによると、当初ローカライズの予定がなかったものの、ファンからのリクエストを日々受け続けて検討をはじめたとのこと。予定がなかったのね。
日本で出てから半年くらいしたら出るかなーと思ってたけどいっこうに出ず、海外PS版の英語テキストあるのになんで?と思ってたけど、スクエニになったドラクエ8からローカライズのやり方を変えたらしく、それをそのまま適用できないから出なかったのかなと。
8からのローカライズでは、炎の魔法を「メラ」「メラミ」と表現する堀井節をすこしでも取り入れるために、それまで「Blaze」「Blazemore」としてたのを「Frizz」「Frizzle」にする(直訳しすぎない)、各所に訛りのある英語を取り入れるなど色々工夫しているそう。
そういえば海外タイトルが「Dragon Warrior」じゃなくて「Dragon Quest」になったのも8からだったな。
こういう内情を垣間見れるのは興味深い。
「任天堂に協力してもらって出せた」とのことなので、スマホ版はすぐには出なさそうな予感。
Final Fantasy X-II(ファイナルファンタジー10-2)
Platform | PSVita |
---|---|
Text | 英語 |
Voice | 英語 |
Launch date | 2016.3.18(NA) 2016.12.26(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★☆☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★☆ |
PSVitaで出たリマスター版。もとはPS2で2003年発売。
変わったタイトルもそうだったけど、ノリが軽めになりがらりと印象が変わって賛否秒論。
海外でも同様で、Metacriticでも「#1 Most Discussed PS2 Game of 2003」になってる。
www.metacritic.com
個人的には、FFXそのまんまを期待しなければこれはこれで楽しめる。
ただ、PSVitaでやり直したとき、当時クリアしたはずなのに序盤以降は何も覚えてなかったという・・・。
英語面ではちゃんとしゃべってくれるし、テキスト量もそれなりでいいかんじ。
英語版が出るまで25年かかったJRPG
少し毛色を変えて、面白い記事をみつけたので紹介。
英語化されるまですごーく時間のかかったJRPG集。
ざっとまとめると以下のとおり。
タイトル | かかった期間 |
---|---|
アークザラッド | 1995年6月〜2002年4月(6年10ヶ月) |
テイルズオブファンタジア | 1995年12月〜2006年3月(10年3ヶ月) |
英雄伝説III 白き魔女 | 1994年3月〜2006年6月(12年3ヶ月) |
RPGツクール2000 | 2000年4月〜2015年7月(15年3ヶ月) |
ドラゴンクエストV | 1992年9月〜2009年2月(16年5ヶ月) |
ファイナルファンタジーIII | 1990年4月〜2006年11月(16年7ヶ月) |
ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 | 1990年4月〜2008年12月(18年8ヶ月) |
真・女神転生 | 1992年10月〜2014年3月(21年5ヶ月) |
ロマンシング・サガ2 | 1993年12月〜2016年3月(22年5ヶ月) |
MOTHER | 1989年7月〜2015年6月(25年11ヶ月) |
ドラクエ5とか、2009年のDS版まで出てなかったのかとびっくり。
当時ちゃんと出てたらもうちょっと欧米でドラクエ人気出てたんじゃないかなあと。
おなじくドラクエ6もDS版が出るまでで15年かかっててもったいない・・・。
Earthbound BeginningsことMOTHERが、貫禄の25年。
MOTHER3はいまだ英語版が出てなくて多くの海外のファンに待たれてるけど、果たしてこの記録を抜く前出てくれるかどうか。