Nier Automata(ニーア オートマタ)
Platform | PS4 |
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Text | 英語、日本語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語 |
Voice | 英語、日本語 |
Launch date | 2017.3.7(NA) 2017.2.23(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★★★ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★☆ |
PS3/XBOX360で出た「ニーア レプリカント/ゲシュタルト」の続編。前作も発売前はそんなに話題になってなかったけど、いざ発売したら口コミで評判が広がって売り切れ状態が続いたような。
今回はそれをワールドワイドでやって、先日200万本突破のニュースが出てた。
小気味いいアクションが中心だけど、ストーリーとか演出がいちいちぶっ飛んでるのが特徴的。それを支える音楽も秀逸で癖になる。
クリアしたあと、あれは何なんだとひたすらググりたくなるゲーム。
テキストも独特なので翻訳も大変だろうと思ってたら、翻訳を行った8-4の担当者インタビューが記事になっていた。
www.pcgamer.com
曰く、「変な」表現が日本との文化の差で理解できないのか、ディレクターであるヨコオタロウによるものなのかを判断するのが難しかったとのこと。
機械の大群から裸の男が出てくるのは文化に関係なく「変」だろう・・・など。たしかに大変そう。
これは逆に英語版をやっている時も然りで、声もテキストもタイトルメニューで日本語・英語切り替え可能な仕様は素晴らしいものの、理解できない英語が自分の理解力が乏しいのか、純粋に変な表現なのかがわからず苦闘することも多々。
周回プレイをたくさんするので、当初は日本語でやったほうがよかったかも。
しかしこれがなぜヒットしたんだろう?ということについては、以下インタビューの内容がしっくりきた。
news.denfaminicogamer.jp
ヨコオ氏:この「大規模予算のメジャー作品」と「低予算のインディー作品」の二極化の中で、どうも日本の個性的なゲームが、その中間の辺りにあるぽっかりと空いたゾーンに入り込み始めた印象があります。
英語版のJRPGを追う立場としては、こんな作品が続々出て盛り上がってくれることを期待するばかり。
ニンテンドースイッチのソフトを英語でプレイするには
ニンテンドースイッチのリージョンフリー具合について触れた、こちらの記事の続報。
発売日にスイッチを購入し、その後ゼルダ・マリオカート・スプラトゥーン2を買って、だいたいの傾向がわかってきた。
結論
多言語対応ソフト(ゼルダ・マリオカートなど):
本体の言語設定が英語なら、日本で買ったソフトでも英語でプレイ可能(カートリッジ版・デジタル版同様)。
多言語対応ではないソフト(スプラトゥーン2など):
本体の言語設定が英語でも、日本で買う限り日本語表示になる(カートリッジ版・デジタル版同様)。US版カートリッジを輸入するか、USのeShopからデジタル版を購入する必要がある。
傾向としてはiOS/Androidアプリと近い仕様で、今までに出たゲーム専用機の中では最も進んでいると思う。
多言語対応ソフトであれば日本のゲーム屋や通販でいつも通り買えるし、本体言語設定を切り替えるだけでいつでも日本語に戻れる。
1週目を日本語で2週目を英語とか、最初英語でトライしてつらかったら日本語に戻るとかが柔軟にできる。すばらしい。
多言語対応ソフトか見分けるには
それぞれのソフトのページの「対応言語」欄で英語が入っているかどうか確認できる(ソフト情報の一番下にある)。
Nintendo Switch|ダウンロード購入|マリオカート8 デラックス
Nintendo Switch|ダウンロード購入|スプラトゥーン2
ページを見つけるには「ソフト名 対応言語」でググるのが速い。
または、スイッチ本体からeShopのソフト情報の欄でも直接確認できる。
「世界同時発売のゲームはだいたい多言語対応だろう」と思っていたらスプラトゥーン2が違ったので、事前に確認したほうが無難。
※2020/2/28追記:めぼしいソフトについての対応状況を別途以下記事にまとめました。
ejrpg.hatenablog.com
USのeShopで英語版ソフトを買うには
居住地をUSにしたニンテンドーアカウントを作成し、スイッチ側でつくったユーザーと連携すれば、USのeShopにアクセスできる。
その後はこちらの記事にも書いたとおり、以下サイトなどからUS版のプリペイドカードを購入し、eShopのWalletに登録・購入する。
www.maximuscards.com
居住地については、規約によると「変更後の国に応じた利用規約に同意する必要があります」「登録する国の変更に伴い、ニンテンドーアカウントサービスの内容の全部または一部が制限されたり、お客様が保有しているポイントや特典などの権利の行使が制限されたり、消滅したりする場合があります」と記載があり、実影響はないと思うものの、念のため留意が必要。
ニンテンドーアカウント
あとはソフト次第
今後出るソフトについても多言語対応のほうが主流になってくれれば、ニンテンドースイッチは「もっとも気軽に英語版をプレイできるゲーム機」になれる。
任天堂の3DS/WiiUのリージョンロック具合はうんざりだったけれど、一転してのすばらしい仕様。さすが。
Final Fantasy XII The Zodiac Age(ファイナルファンタジー12 ザ ゾディアック エイジ)
Platform | PS4 |
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Text | 英語 |
Voice | 英語、日本語 |
Launch date | 2017.7.11(NA) 2017.7.13(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★★☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★☆ |
PS2末期に出たFF12のリメイク。
当時はこれまでと時代背景の雰囲気が違ったり、戦闘システムも独特だったり、出るまでにごたごたして時間がかかったりと「どうなのかなこれ」と思いながらも、触ってみると次第にのめり込んだ思い出。
今作は、その後に出た「International Zodiac Job System」版をベースに、HD化したりジョブを2つ持てるようにしたりと色々改良が入ったバージョン。
オープンワールドちっくな雰囲気ながらPS2ならではのマップのブツ切れ感がやや気になるものの、きっと今のオープンワールド作品じゃ実現できないであろう「2倍速」「4倍速」機能のおかげで、プレイ自体はものすごく快適。
ガンビットのおかげで道中も勝手に戦ってくれるし、当時はこれなしでよくやってたなあ・・・と思えるほど。
IGNによると、英語ローカライズのクオリティも高いらしい(それを実感できるほどの英語力がないのは残念だけど)。
声も特にフランの声色が日本語英語でちょっと違ったりして、このあたりも面白い。声は切り替えもできる。
古さをドラクエ(とスプラトゥーン)の直前に出るというちょっともったいないタイミングながら、今でも古臭さをあまり感じずに快適に楽しめる。
Persona 5(ペルソナ5)
Platform | PS3/PS4 |
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Text | 英語 |
Voice | 英語、日本語(DLC) |
Launch date | 2017.4.4(NA) 2016.9.15(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★★★ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★★ |
"Winter 2014" has finally come.
日本版も当初の2014年冬から遅れて2016年9月に出て、北米版は2017年2月14日のバレンタインデーに出ると発表されるも、もう一度延期になって4月にようやく登場。長かった・・・。
ポケモン、FFXV、ToB、KH2.8、Neir、ゼルダと続いた大作ラッシュの大トリ。
Dualshocker曰く、ペルソナ5のスクリプト量はペルソナ4ゴールデンの1.5倍もあったらしい。
Atlusのローカライゼーションチームも、発売時のPSBlogで"P5 was a monster in terms of localization scope. "と言ってて苦労が窺える。
Persona 5: How Atlus USA Localized an Instant Classic – PlayStation.Blog
その甲斐あって、「楽しみつつ英語の勉強になるゲーム」としては北米版ペルソナ5は歴代ベスト3に入る出来なんじゃないかと思う。
テキスト・音声ともに膨大な英語量なものの、日本・東京・高校生が舞台で設定が馴染み深いからついていきやすい。高校生の軽い会話がベースなのもいい。
IM(チャット)もあるおかげでセリフ1つ1つも長くなくてほどよいかんじだし、さいあく日本語音声の無料DLCもある。
ゲームとしても素晴らしく、Metacriticsで94点を叩き出すのも納得。
スタイリッシュで快適なUI、耳に残る音楽、引き込まれるストーリー、なによりも北米の主流にぜんぜん媚びてなくて、JRPGとして追求した結果海外にもウケてるっていうのがよい。
こういう、いかにも日本なコンテンツで海外の人たちがHypeしてるのを見ると嬉しいかぎり。
↓のYoutubeレビューのDescriptionのとこにある"Persona 5 is a sleek and sassy RPG that will easily steal your heart."という説明がぴったり。
Persona 5 - Easy Allies Review - YouTube
現在30時間ほど、まだまだ70時間くらいは楽しめそう。
The Legend of Zelda: Breath of the Wild(ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド)
Platform | Nintendo Switch/Wii U |
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Text | 日本語、英語(本体の言語設定に順ずる) |
Voice | 日本語、英語(本体の言語設定に順ずる) |
Launch date | 2016.3.3(WW) |
ゲームおすすめ度 | ★★★★★ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★★ |
ニンテンドースイッチがリージョンフリーと知った瞬間に購入を決定したものの、初日に買うゲームがなく、まあ評判よさそうだしゼルダやってみるかーと思って買ったが最後。
ブログの更新なんて忘れて、ひたすらハイラルの世界に浸かる日々に・・・。
オープンワールドなゼルダ。
世界を旅して、地図を広げて、武器や防具を増やして、祠を攻略して、獣を狩って、草花を集めて、敵を倒して、ストーリーを進めて、料理をして、人々の頼みごとを聞いて、山を登って、川を泳いで、なにやっても楽しくて困る。
WiiUでも同発ってこともあって、オープンワールドといいつつスペック的にそんなにスケール大きくないんじゃないかと思ってたけど、まったくそんなことはなかった。
やることたくさんありすぎ、そのどれもが完成度高すぎ。
言語は日本で買っても本体の言語設定が英語だと英語になってくれる嬉しい仕様。
アクション中心だからテキスト量はそこまで多くはないけど、ところどころ喋ってくれるし、各地に散らばる祠なんかは題名(WIND GUIDES YOUとかHALT TILTとか)が唯一のヒントだから、英語の意味をちゃんと捉えるのも攻略のひとつだったりする。
ゼルダは独特の日本語センスがあるけど、英語でもそんな要素がちらほらあるような。
さてと、充電が済んだからまたハイラルに戻らねば・・・。
Tales of Berseria(テイルズオブベルセリア)
Platform | PS4 |
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Text | 英語 |
Voice | 英語、日本語 |
Launch date | 2016.1.24(NA) 2016.8.18(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★★★ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★★ |
日本から5ヶ月遅れて出た英語版。
テイルズシリーズは英語の勉強にはもってこいのシリーズだけど、本作も同様ですばらしい。
会話量多いし、逐一喋ってくれるし、英語も比較的わかりやすいし、意味が掴めなくてもメニューからあらすじも確認できたりで至れり尽くせり。
ゲーム起動時にボイスを日本語に設定することもできる。
ゲームとしてはゼスティリアの不評を受けて出されたけど、日本でもそうだったように海外でも評価が高い(海外ではゼスティリアはそこまで不評ではなかったけど・・・)。
戦闘がこれまでとけっこう変わっていて、4つのボタンに技を割り当てつつ、ブレイクゲージなど独自のシステムで雑魚敵は深いこと考えず派手に暴れて、ボス戦では立ち回りを気にするようなうまいバランスになってるなと思う。
テイルズシリーズは今回のようにMPがないシステムが多いけど、やっぱこっちのほうが快適。
グラフィックはPS3を引きずってて、ゼスティリアからそこまで大きな変化はなし。
次はきっとPS4専用だろうし、もう一段階引き上がったものを期待したいところ。
ついでに日米同時リリースも期待したいけど、そこはどうかなあ・・・。
ポケモンやFFがグローバル市場を強く意識したものになって、テイルズもある程度そっちにいくのか、日本がメインのまま続けるのか。
日本ではコンソールがあまり売れなくなってきてることもあり、英語版にもより力を入れてくれると早く遊べて嬉しいのだけど。
他機種を参考に、ニンテンドースイッチのリージョンフリー具合を考える
(8/18:続報をこちらの記事に書きました)
リージョンロックをなくすと宣言されたNintendo Switch。
きっと北米版のカートリッジはそのまま挿せば動くのだろうけど、デジタル版については「どこまでリージョンフリーか」によって利便性が違ってくる。
日本で買った本体で英語版ゲームをやりたいと思ったとき、たとえば同じリージョンフリーのiPhone、PS4、PSVitaでは、便利な順に以下の違いがある。
iOS
本体の言語が英語だと、日本ストアで買ったゲームでも英語になることが多い。
一部のゲームは日本ストアからは日本語版しかダウンロードできないので、その場合は北米アカウントでログオンして、北米ストアから買う必要がある。
ID・PASSを打ち直す手間はあるが、アカウントの切り替えは可能。
PS4
ディスクは北米版がそのまま使える。デジタル版については、日本のストアはほぼ日本語版のみ(FFXVのように、ゲーム内で言語メニューがあれば英語にできる)。
英語版をプレイするには北米ストアのアカウントでログオンして、北米ストアから買う必要がある。
4アカウントまで同時ログオン可能で、アカウントの切り替えはメニューから簡単にできる。
PSVita
カートリッジは北米版がそのまま使える。デジタル版については、日本のストアはほぼ日本語版のみ。
北米ストアのアカウントでログオンして北米ストアから買う必要があるが、「1つの本体に対して、アカウントは原則1つ」の制約があるため、アカウントを切り替えようとするとデータをリセットしないといけない。
デジタル版については実質日本語が英語がどちらかを選ぶ必要がある。
Switchは・・・?
SwitchもリージョンフリーとはいえPSVitaと同じ仕様の場合、デジタル版は英語固定で、日本語版欲しいときはカートリッジを買う必要が出てきてあまり便利とは言えない(もちろんロックあるよりいいけれど)。
そこで、いままで出てきた米任天堂へのインタビューなどを総合すると、以下の情報がわかっている。
- どのストアに紐づくかは、ログオンしているユーザーの居住国で変わる
- 1台に8つのユーザーアカウントを作成できる。ホーム画面にユーザー切り替えメニューがある
- 「ゼルダ」では本体言語によってソフトの言語が変わる(声は日本語でテキストが英語といった組み合わせはできない
kotaku.com
www.nintendo-insider.com
これだけ見ても、PSVitaと同じということはなさそう。最低限PS4と同じように、ユーザー切り替えで日本語版も英語版もどちらもダウンロードできそうと期待が持てる。
さらにゼルダみたいに「日本ストアでデジタル版をor日本で売ってるカートリッジ版を買っても、本体言語が英語なら英語になる」が主流になるようならなお嬉しい。
(世界同時発売じゃないソフトも散見されるから、そううまくはいかないかもしれないけど
物理版の輸入よりはマシとはいえ、英語ストアでデジタル版を買う場合でも、プリペイドカードのマージンとか、時期によっては円安とか、日本版より割高に感じることが多い。
iOSのように日本で買っても簡単に英語にできる、それが当たり前になってくれれば嬉しい。