海外で3DS版ドラクエ7が出るまで
9/16に海外で3DS版ドラクエ7が発売される。
日本で出たのが2013年2月だから、3年半経ってのローカライズ版リリースという、最近だと珍しいパターン。
先日シアトルで行われたゲームイベントPAX West 2016で、リリースまでの経緯について語るセッションがあったのでビデオを共有(日本語+英語)。
これによると、当初ローカライズの予定がなかったものの、ファンからのリクエストを日々受け続けて検討をはじめたとのこと。予定がなかったのね。
日本で出てから半年くらいしたら出るかなーと思ってたけどいっこうに出ず、海外PS版の英語テキストあるのになんで?と思ってたけど、スクエニになったドラクエ8からローカライズのやり方を変えたらしく、それをそのまま適用できないから出なかったのかなと。
8からのローカライズでは、炎の魔法を「メラ」「メラミ」と表現する堀井節をすこしでも取り入れるために、それまで「Blaze」「Blazemore」としてたのを「Frizz」「Frizzle」にする(直訳しすぎない)、各所に訛りのある英語を取り入れるなど色々工夫しているそう。
そういえば海外タイトルが「Dragon Warrior」じゃなくて「Dragon Quest」になったのも8からだったな。
こういう内情を垣間見れるのは興味深い。
「任天堂に協力してもらって出せた」とのことなので、スマホ版はすぐには出なさそうな予感。
Final Fantasy X-II(ファイナルファンタジー10-2)
Platform | PSVita |
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Text | 英語 |
Voice | 英語 |
Launch date | 2016.3.18(NA) 2016.12.26(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★☆☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★★☆ |
PSVitaで出たリマスター版。もとはPS2で2003年発売。
変わったタイトルもそうだったけど、ノリが軽めになりがらりと印象が変わって賛否秒論。
海外でも同様で、Metacriticでも「#1 Most Discussed PS2 Game of 2003」になってる。
www.metacritic.com
個人的には、FFXそのまんまを期待しなければこれはこれで楽しめる。
ただ、PSVitaでやり直したとき、当時クリアしたはずなのに序盤以降は何も覚えてなかったという・・・。
英語面ではちゃんとしゃべってくれるし、テキスト量もそれなりでいいかんじ。
英語版が出るまで25年かかったJRPG
少し毛色を変えて、面白い記事をみつけたので紹介。
英語化されるまですごーく時間のかかったJRPG集。
ざっとまとめると以下のとおり。
タイトル | かかった期間 |
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アークザラッド | 1995年6月〜2002年4月(6年10ヶ月) |
テイルズオブファンタジア | 1995年12月〜2006年3月(10年3ヶ月) |
英雄伝説III 白き魔女 | 1994年3月〜2006年6月(12年3ヶ月) |
RPGツクール2000 | 2000年4月〜2015年7月(15年3ヶ月) |
ドラゴンクエストV | 1992年9月〜2009年2月(16年5ヶ月) |
ファイナルファンタジーIII | 1990年4月〜2006年11月(16年7ヶ月) |
ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 | 1990年4月〜2008年12月(18年8ヶ月) |
真・女神転生 | 1992年10月〜2014年3月(21年5ヶ月) |
ロマンシング・サガ2 | 1993年12月〜2016年3月(22年5ヶ月) |
MOTHER | 1989年7月〜2015年6月(25年11ヶ月) |
ドラクエ5とか、2009年のDS版まで出てなかったのかとびっくり。
当時ちゃんと出てたらもうちょっと欧米でドラクエ人気出てたんじゃないかなあと。
おなじくドラクエ6もDS版が出るまでで15年かかっててもったいない・・・。
Earthbound BeginningsことMOTHERが、貫禄の25年。
MOTHER3はいまだ英語版が出てなくて多くの海外のファンに待たれてるけど、果たしてこの記録を抜く前出てくれるかどうか。
Final Fantasy(ファイナルファンタジー)
Platform | iOS |
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Text | 日本語、英語(本体言語設定に準ずる) |
Voice | なし |
Launch date | 2010.2.25 |
ゲームおすすめ度 | ★★☆☆☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★☆☆ |
記念すべき初代FF。売り切りアプリのほかに、ポータルアプリ版?もあったような。
音楽の良さは健在だなあとか、初代からジョブシステムがあったんだなあとか思いつつも、その後に出てるFFアプリを先にやっていると数々の便利機能がなくてちょっとつらいかも。
戦闘のオートもないから毎回たたかう→対象を選ぶ、みたいなのを繰り返したり、十字キーの反応がいまいちだったり・・・。そこまで長くないのがまだ救い。
スマホアプリとしては、FFとドラクエはつくりがきっぱり分かれてるところがある。
例えばゲーム面では、FFは横画面固定。ドラクエは縦画面固定。
言語面では、FFは日本ストアから買っても、本体言語が英語ならテキストも英語になってくれる。ドラクエはそうじゃなくて、英語でやりたければ北米ストアで買う必要あり。
英語の勉強という意味だとFFのほうが手軽でありがたい。最悪日本語にも簡単に戻せるし。英語の中身自体も、ドラクエより古臭い英語が少ないし。
最新のFFXVも言語切り替えが簡単にできそう。さいきん延期してしまったけど、初日から英語でプレイして、海外の人の盛り上がりに参加するのも醍醐味。
Legend of Mana(聖剣伝説 レジェンドオブマナ)
Platform | PS(Classics) |
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Text | 英語 |
Voice | なし |
Launch date | 2000.6.6(NA) 1999.7.15(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★☆☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★☆☆ |
Playstationで唯一でた聖剣伝説シリーズ。海外でもそのまま「Legend of Mana」。
3D全盛期だったけど、あえてドット絵なのが特長的。
ランドメイクとか、サガシリーズっぽいフリーなシナリオとか、シリーズのなかでも異質なところがあるけど、結果的には聖剣伝説がまともだったのはこの作品までとも言えるのかも・・・。
主人公が喋らなかったり、哲学的というかドライなセリフが多かったりして日本語版はちょっと怖さもあったけど、英語だとそこまででもない気がする。
音楽とドットのなつかしさでちまちま進められる。
個人的には3のリメイクを早く出してほしい。
Rogue Garaxy(ローグギャラクシー)
Platform | PS4 |
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Text | 英語 |
Voice | 英語 |
Launch date | 2015.12.5(NA) |
ゲームおすすめ度 | ★★★☆☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★☆☆ |
日本だとPS2で2005年に出たローグギャラクシー、の、北米ストアで出てるPS4アップスケーリング版。
このゲームは日本だと誇大広告も相まって散々な評価だったけど、その後に出た海外版はいろいろ修正されて快適に遊べる。
なのでレビューが日本と海外でぜんぜん違うという状況に。
(日本でもその後海外版をもとにしたディレクターズカットが出たみたいだけど、あんまり話題にならず・・・
シームレスな移動・戦闘とか、いまやるとPS2にしてはがんばってるなと感じるところもちらほら。
かたや、単調な戦闘とか無難なストーリーとか惜しいところもちらほら。
本来は続編が出るなかでいろいろよくなっていきそうなところだったけど。
もとがPS2ながら、キャラもちゃんと英語しゃべってくれるのはよい。
戦闘のセリフのバリエーションが少ないのも、ある意味リピートで聞けて覚えるのに効果的?
Gravity Rush(グラビティデイズ 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動)
Platform | PSVita |
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Text | 英語 |
Voice | ゲーム内言語 |
Launch date | 2012.6.12(NA) 2012.2.9(JP) |
ゲームおすすめ度 | ★★★★☆ |
英語勉強おすすめ度 | ★★★☆☆ |
PSVita初期の名作。
Vitaのジャイロを操作しながら、箱庭のなかを無重力になって移動したり敵に向かってすぱーんとGravity Kickしたり。
アクションゲームなのでテキストはそこまで多くないけど、漫画のコマ割りみたいな独特の表現でストーリーが挿入される。
音声はついてるけど、言語は日本語でも英語でもないゲーム内独自言語。フランス語っぽい雰囲気で聞こえる(どちらにせよ英語のヒアリングはできない)。
個人的に興味深いのはタイトル。邦題は「Gravity Daze」だけど欧米では「Gravity Rush」。
たぶん重力操作しての疾走感とかを表現するには「Rush」のほうがいいと判断したのかなと思うけど、社内会議でどんな流れになったんだろうとか思ったり。
あと主人公の名前も日本は「キトゥン」だけど、英語では(Kittenではなく)「Kat」。まあKittenってそのままつけるのはさすがにかわいすぎるか・・・。